日本時間の2025年9月10日、最新AppleWatch Ultra3の情報が発表されましたが、旧モデルのUltraやUltra2と何が違うのかと感じた方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、AppleWatch Ultra3は衛星通信や睡眠スコアなどの機能充実や画面の見やすさ・稼働時間の増加など、期待していたポイントが進化しています。
本記事では、AppleWatch Ultra3の新機能をたっぷりご紹介するとともに、Ultra・Ultra2との違いを徹底解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
【2025年9月19日発売】情報解禁されたApple Watch Ultra3の新機能
Apple Watch Ultra3の発表イベントを見た方でも、進化したポイントを全て把握できた方は少ないかもしれません。
Ultra3では初代UltraはもちろんUltra2からでも、細かいところまで合わせると進化した点が5つあります。
まずは、Apple Watch Ultra3の新機能や充実したポイントについて解説しますので、購入前の検討材料にしてください。
衛星通信機能を新搭載
Apple Watch Ultra3では電波が入らない場所、また通信環境がなくWi-Fiも使えないという場合でも、衛星通信機能で緊急SOSを要請できるようになりました。
登山や海のレジャーなどでケガをして動けなくなったときや万が一遭難した時でも、位置情報の共有やメッセージの送受信が可能です。
緊急SOSに加えて、家族や友人の連絡先をUltra3に追加しておくと現在地の共有ができるので、アクティビティのみならず災害対策としても使えます。
注意点として、衛星通信機能は購入後2年間は無料で利用可能で、現在地を共有する「探す」機能は通信プランの契約が必須です。
最大42時間使えるバッテリーと便利な高速充電
Apple Watch Ultra3では、Ultra・ultra2を大幅に超える最大42時間駆動するバッテリーを搭載し、高速充電の速度もアップしました。
充電0%から80%までは約45分、また15分充電するだけでも通常使用なら最大12時間使えるため、充電を忘れてしまった時でも安心です。
さらに、日中使い過ぎた方が睡眠スコアをつけたい場合も、5分充電するだけで最大8時間記録してくれるため、つい充電を忘れてしまう方におすすめできます。
広視野角OLEDで見やすい大画面
Apple Watch Ultraシリーズでも有機EL(OLED)のディスプレイが使われていましたが、Ultra3では斜めからの視認性が高い広視野角OLEDが採用されました。
どの角度からでも輝度や色合い・コントラストの変化が少なく、正面から見た時と変わらない感覚で表示された画面を確認できます。
大画面でもくっきりと美しく明るい画面になっているので、夜のアウトドアシーンでも視認性が確保され、マップやコンパスも見やすくなりました。
LTEだけでなく5Gにも対応
Apple Watchは長らくLTE(4G)通信にのみ対応していましたが、今回発売されるUltra3を含むシリーズ11・SE3では5G通信に対応しています。
日本でも全国に5Gが拡大してきていますし、Ultra3を使ったメッセージの送受信や通話、音楽を聴くなども遅延なく楽しめるでしょう。
さらに、信号の強度を高めるために2つあるシステムアンテナを同時に作動させるなど、進化したUltra3の通信技術を体感してみてください。
ウェルネス機能が充実
心拍数や血中酸素など初代Ultra・Ultra2に合った機能に加え、watchOS 26を搭載したUltra3はウェルネス機能がさらに充実しています。
睡眠スコアでは心拍数・手首の皮膚温に血中酸素、呼吸数などを測定して睡眠の質を分かりやすく表示するほか、睡眠時無呼吸症候群のモニタリングも可能になりました。
また、Workout Buddyではワークアウト時のデータや履歴を分析したデータから、ペースの設定や最適な音楽プレイリストを選択するなど、楽しくなるアプリも増えています。
【Apple Watch】Ultra3とUltra2・Ultraのスペックを比較してわかった7つの違い

2025年9月19日(金)に発売開始されるApple Watch Ultra3は、値段が初代UltraやUltra2よりも5,000円高い129,800円~(税込)で、9月10日から予約が開始されました。
縦横のサイズはUltra・Ultra2と同じですが厚みが2.4mmほど薄くなり、ナチュラルチタニウムの重さが僅かに増えていて、内蔵されているシステムが増えていると考えられます。
ここからは、Apple Watch Ultra・Ultra2とUltra3のスペックを比較して分かった違いを7つ、詳しく解説していきましょう。
apple watch | apple watch ultra | apple watch ultra 2 | apple watch ultra3 |
---|---|---|---|
値段(税込) | 124,800円~ | 124,800円~ | 129,800円~ |
カラー | ナチュラルチタニウム | ナチュラルチタニウム ブラックチタニウム |
ナチュラルチタニウム ブラックチタニウム |
サイズ(縦×横×厚み) | 49mm x 44mm x 14.4mm | 49mm x 44mm x 14.4mm | 49mm x 44mm x 12mm |
重さ | 61.4g | 61.4g(ナチュラルチタニウム) 61.8g(ブラックチタニウム) |
61.6g(ナチュラルチタニウム) 61.8g(ブラックチタニウム) |
素材 | チタニウム | チタニウム | チタニウム |
輝度(明るさ) | 最大2,000ニト | 最大3,000ニト | 最大3,000ニト |
解像度 | 410 x 502ピクセル | 410 x 502ピクセル | 422 x 514ピクセル |
表示領域 | 1,185平方mm | 1,185平方mm | 1,245平方mm |
容量 | 32GB | 64GB | 64GB |
急速充電 | あり (0%から80%まで約1時間) |
あり (0%から80%まで約1時間) |
あり (0%から80%まで約45分) |
最大稼働時間 | 最大36時間 (低電力モード:最大72時間) |
最大36時間 (低電力モード:最大72時間) |
最大42時間 (低電力モード:最大72時間) |
耐水性 | 100m (水深40mまでのダイビングに対応) |
100m (水深40mまでのダイビングに対応) |
100m (水深40mまでのダイビングに対応) |
防塵性 | IP6X等級の防塵性能 | IP6X等級の防塵性能 | IP6X等級の防塵性能 |
手首フリック | ー | ー | あり |
ダブルタップ | ー | あり | あり |
メディア再生機能 | ー | あり | あり |
通信 (GPS + Cellularモデル) |
LTE・3G | LTE・3G | 5G・LTE |
【Ultra・Ultra2とUltra3】スペックの違い①サイズと重さ
Apple Watch Ultra・Ultra2とUltra3のサイズを比較してみると、縦と横のサイズは変わっていないのですが、Ultra3では厚みが2.4mmほど薄くなっています。
また、Ultra2と同じナチュラルチタニウムとブラックチタニウムでカラーバリエーションが同じですが、Ultra3のナチュラルは0.2gほど重みが増しました。
大幅な変更はありませんでしたが、厚みが2.4mm薄くなったことで腕に馴染みやすくなり、スーツを着た際も袖口にスッと収まるようになったのではないでしょうか。
【Ultra・Ultra2とUltra3】スペックの違い②解像度・表示領域
Ultra3はベゼルが24%ほど細く表示領域が広くなったため、画面が1,245平方mmまで大きくなっています。また、解像度もUltra・Ultra2よりも高い422×514ピクセルです。
さらに、常時表示のリフレッシュレートが1秒1回と高速化されたため、時計の秒針やストップウォッチのスムーズな動きを見ることができます。
明るさはUltra2と同じ最大3,000ニトですが、ディスプレイに視野角の広い有機EL(OLED)を採用しているため、どの角度から見ても正面と同じ感覚で視認できる仕様です。
【Ultra・Ultra2とUltra3】スペックの違い③CPU・容量
Apple Watch Ultra・Ultra2とUltra3ではCPUが一代ごとに進化しており、Ultra3にはS10チップが搭載されているためUltraやUltra2よりも処理能力が向上しました。
Neural Engineを4基と64GBのストレージを備えるなど、Ultra2からの変化はあまり感じられないかもしれませんが、実際に使ってみると動きが高速化しているとわかるでしょう。
また、カメラや顔認証などの技術をはじめAI関連の処理能力も高くなり、セキュリティの強化やネットワークの品質維持も強化されています。
【Ultra・Ultra2とUltra3】スペックの違い④稼働時間
Apple Watch Ultra・Ultra2とUltra3の明らかな違いとなった最大稼働時間は、Ultra・Ultra2がフル充電で最大36時間でしたが、Ultra3では約42時間と飛躍的に長くなりました。
大容量のバッテリーを搭載したことにもよるのですが、S10チップは以前のチップよりもエネルギー効率が改善されているため、約6時間ほどバッテリーの稼働時間が延長されたのです。
また、ワークアウト時にGPSと心拍数測定の頻度を変えずに使用した場合は最大14時間と、屋外で長時間のアクティビティを楽しむ方も安心して使えます。
【Ultra・Ultra2とUltra3】スペックの違い⑤充電速度
冒頭でも解説しましたが、Apple Watch Ultra・Ultra2との違いで嬉しいポイントが、Ultra3での高速充電機能の向上です。
UltraとUltra2は約1時間で0%から80%の高速充電が可能でしたが、Ultra3では0%から80%までの充電が約45分で済みます。
また、約15分でも最大で12時間の通常使用も可能ですが、高速充電には対応しているACアダプターやUSB Type-Cケーブルが必要なので注意してください。
【Ultra・Ultra2とUltra3】スペックの違い⑥ジェスチャー機能
Apple Watch Ultra3で最初から搭載されているジェスチャー機能が、ダブルタップと手首フリックです。ダブルフリックはUltra2にも搭載されているので、馴染みのある方も多いでしょう。
手首フリックは、通知を閉じる・タイマーのミュートや停止・着信時のミュートや着信拒否を可能にし、手首をくるっと返すだけで文字盤に戻せる機能です。
Ultra・Ultra2もwatch OSを26にアップデートすれば使えますが、ストレージ不足だとアップデートできない場合があるので確認してみてください。
【Ultra・Ultra2とUltra3】スペックの違い⑦通信システムの世代
通信技術やシステムの進化で高速通信が可能となり、今や全国にエリアが広がった5G通信にApple Watch Ultra3は対応しています。
Ultra・Ultra2はLTE(4G)とUMTS(3G)にのみ対応しているため、5Gの通信システムは使えませんが、一般的な使用であればあまり影響はないでしょう。
Ultra3だけで音楽やアプリも遅延なく楽しめますし、通信が途切れにくくなるなど、5G通信システムが使えることは非常に大きなメリットです。
【Apple Watch】Ultra3とUltra2・Ultraの搭載機能の違い

Apple Watch Ultraシリーズは、スポーツやアウトドアを好む方向けのハイエンドモデルですが、Ultra3では搭載機能がさらに向上しました。
過酷な環境にも耐えうるチタニウム素材のケースや最大稼働時間など、スペックの違いもありましたが搭載機能にも違いがあります。
ここからはUltra3とUltra2・Ultraを比較した、搭載機能の違いを分かりやすく解説していきましょう。
搭載機能 | apple watch ultra | apple watch ultra 2 | apple watch ultra3 |
---|---|---|---|
緊急SOS | あり | あり | あり |
GPS | あり | あり | あり |
衛星通信機能 | — | — | あり |
常時点灯ディスプレイ | あり(LTPO2) | あり(LTPO2) | あり(LTPO3) |
血中酸素濃度 | あり | あり | あり |
心電図 | あり | あり | あり |
事故検出機能 | あり | あり | あり |
転倒検出機能 | あり | あり | あり |
皮膚温測定機能 | あり | あり | あり |
日本語入力 | あり | あり | あり |
睡眠時無呼吸の通知 | — | あり | あり |
高度計 | あり | あり | あり |
【Ultra・Ultra2とUltra3】搭載機能の違い①:衛星通信機能
冒頭でもお伝えしていますが、Apple Watch Ultra・Ultra2には無かった機能として、Ultra3では衛星通信機能が搭載されています。
山や海などでの遭難・ケガをした時だけでなく、日本でも増えている災害時の5GやLTEといったモバイル通信が使えない時でも、緊急SOSや位置情報の共有が可能です。
iPhoneが手元になくても、新設計のアンテナが2つと受信機が搭載されているので信号強度も高く、現在地を共有する「探す」アプリでは登録した連絡先へ位置情報を発信することもできます。
【Ultra・Ultra2とUltra3】搭載機能の違い②:常時点灯ディスプレイ
Apple Watch UltraやUltra2もディスプレイは常時表示されていましたが、画面の更新(リフレッシュレート)は1分に1回だったのをUltra3では1秒に1回と高速化されました。
リフレッシュレートが高速化されたことにより、画面を確認するために腕を上げる必要がなくなり、さりげない仕草でも時間や通知のチェックが可能になります。
タイマーやストップウォッチ、アナログ時計の秒針がスムーズに動く様子を見られる文字盤が20種類以上アップデートされたので、Ultra3を購入したら試してみてください。
【Ultra・Ultra2とUltra3】搭載機能の違い③:ヘルスケア機能
初代Apple Watch Ultraから心電図や血中酸素濃度、睡眠の記録・スコアなどが搭載されていましたが、Ultra3からは新たに睡眠時に無呼吸の兆候を通知する機能が追加されました。
また、Ultra2の発売時に話題となっていた高血圧通知機能についても搭載されてはいるのですが、残念ながら日本での利用は現状不可となっています。
心電図機能の時と同じく、登録認証機関や厚生労働省の認証を受けてからでないと日本では利用できないとみられているので、もうしばらくは待つ必要があるでしょう。
Apple Watch Ultra3とUltra2・Ultraの違いを徹底比較まとめ
今回は、日本時間の9月10日に発売が発表されたApple Watch Ultra3の詳細に加え、Ultra・Ultra2と比較してわかった違いを解説いたしました。
サイズには大幅な違いがないものの、Ultra3は画面の表示領域が広くリフレッシュノートや処理速度・充電も高速化され、約42時間の長時間稼働など魅力にあふれています。
万が一の時に安心できる衛星通信機能もUltraやUltra2にはありませんし、Ultra3は屋外での過酷なアクティビティを好む方以外も満足できるApple Watchだと言えるでしょう。

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